路地裏に個性あふれる飲食店が軒を連ねる金沢駅前の堀川町に店を構える『DeAU』は、本格石窯で焼くピッツァが人気で、店内の明かりがかすかに漏れるペパーミントグリーンに縁どられた扉が目印だ。２軒隣にある熟成肉が有名な『テーブル ナナ』の姉妹店でもあり、互いの店の看板メニューを双方で出前できるのもポイントが高い。
店長の天満幹久さんは両店での勤務はもちろん、イタリアンや和食店など幅広いジャンルの現場も経験している料理好きのイケメンだ。湯涌にある自社農園では水やりや収穫にも積極的に携わり、店では生パスタを打つという熱量の高さ。この店では、愛情込めて育てた新鮮野菜のグリルや、魚介の鉄板焼きといった名物料理だけではなく男前なスタッフにも出逢えるというわけ。もちもち食感のピッツァはナポリ系の定番をずらりと押さえているほか、フルーツやナッツを使ったデザート系まであり、これを目当てに訪れる客も多い。ドリンクもビールやワインのほか季節によっては果実ゴロゴロのサワーを提供、ノンアルカクテルまでしっかり押さえるそつのなさ。フードもドリンクも提供するメニューには、バルならではの見た目の楽しさや華やかさを添えるこだわりも見せる。グラス片手にアラカルトを楽しむ人が圧倒的に多いが、２階は使い勝手のいいテーブル席があるためグループでの利用も多い。コースの設定も多彩で、飲まない人用のコースや21時以降の2次会プランまで準備するというきめ細やかさ。素材の見立てから仕上げまで手を抜かない、今どきの王道バルには脱帽である。